死刑執行人もまた死す 88点
あらすじ
「死刑執行人」の異名でプラハ市民に恐れられていた副総督、ラインハルト・ハイドリヒがレジスタンスに暗殺される。事件を受け、秘密警察ゲシュタポは、暗殺犯の捜索に躍起になる。
キャスト
フランツ・スヴォボダ医師 : ブライアン・ドンレヴィ
シュテファン・ノヴォトニー教授 : ウォルター・ブレナン
マーシャ・ノヴォトニー : アンナ・リー
感想
・こんな不条理がまかり通っていた時代。今の常識も疑ってかからないと。
・ハッピーエンドで終わらせないところに、フリッツ・ラングの本気を感じる。
・「NOT The END」痛烈!
ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー 90点
2023年 阪元裕吾監督 『ベイビーわるきゅーれ』の続編
あらすじ
殺し屋である杉本ちさとと深川まひろは、さまざまな出費がかかることに困惑していた。一方、殺し屋協会アルバイトのゆうりとまことの兄弟も、指令ミスで報酬がもらえないといった不安定な生活に窮し、お金を欲していた。
キャスト
杉本ちさと ‐ 髙石あかり
深川まひろ ‐ 伊澤彩織
神村ゆうり - 丞威
神村まこと - 濱田龍臣
感想
・2人が出てくるだけですべてOK感がある稀有な作品。
・前作よりスケールが小さくなっている感があるが、そもそもスケールなんてどうでもいい。
・個人的には着ぐるみ対決が好き。
・かけ将棋のシーンも好き。
・至近距離でのガンアクション、1対1のカンフーアクション、すべてが最高。
ベンジャミン・バトン 数奇な人生 75点
2008年 監督 デヴィッド・フィンチャー アメリカ映画
あらすじ
1918年のニューオーリンズ。第一次世界大戦が終わった日の夜、生まれたばかりの赤ん坊が、ある老人施設の前に置き去りにされていた。施設を経営する妻クイニーと夫ティジーの黒人夫婦は赤ん坊に気付き拾い上げ、その老人のような姿に驚く。
キャスト
ベンジャミン・バトン - ブラッド・ピット
デイジー・フューラー - ケイト・ブランシェット
クイニー - タラジ・P・ヘンソン
感想
・アイディアは秀逸。
・特殊な人生をたくましく楽しむベンジャミンの姿は素敵。
・同じ設定で女性バージョンも見てみたい。
ソーシャル・ネットワーク 70点
2010年 監督 デヴィッド・フィンチャー アメリカ映画
あらすじ
ハーバード大学2年生のマーク・ザッカーバーグは、恋人のエリカにフラれる。怒ったマークはブログに彼女の悪口を書き並べ、さらに腹いせにハーバード大学のコンピュータをハッキングして女子学生の写真を集め、女の子の顔の格付けサイト「Facemash」を立ち上げる。
キャスト
マーク・ザッカーバーグ ジェシー・アイゼンバーグ
エドゥアルド・サベリン アンドリュー・ガーフィールド
ショーン・パーカー ジャスティン・ティンバーレイク
感想
・世の中に普及するものは、だいたい人のゲスな心に寄り添うもの。
・エリカ、FACEBOOK登録するなよ。
・ゲスな人たちをゲスに映画にするのもゲスな行為で、それを見て楽しむのもまたゲスな行為。世界はゲスで回っている。
ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー 75点
2022年 監督 ライアン・クーグラー アメリカ映画 MCUフェーズ4の最終作
あらすじ
ティ・チャラは難病に侵されており、彼を治すべくシュリは必死でハート型のハーブを精製するも、逝去する。ワカンダは悲しみに暮れ、皆彼の葬儀を執り行ったのだった。
キャスト
シュリ / ブラックパンサー - レティーシャ・ライト
ナキア- ルピタ・ニョンゴ
オコエ / ミッドナイト・エンジェル- ダナイ・グリラ
感想
・おもしろくて、かっこいい映画だが、なんか心に残るシーンがない。
・勧善懲悪映画ではないので、戦争をやめることへの感動やらカタルシスやらがもう少し欲しいところ。
・突然主役の俳優が亡くなって、途方に暮れながらも、なんとか映画を成立させようという熱意は伝わった。現実の出来事を、映画にこれだけもろ反映させることの是非は別として。